Shinanjo Dental Clinic Blog

2016年7月11日 月曜日

歯医者で使われる保険の銀歯~使用金属について~②

こんにちは!新安城歯科、長房です。

昨日、今日と天気が良く気温は高いですが、梅雨の晴れ間は嬉しいですね(^^♪
昨日は選挙でしたね。今回は18歳選挙権が話題となっていましたが、皆さんは投票に行かれましたか?
私は家族でお散歩がてら投票に行ってきました。

さて今回から保険で使用されている金属について詳しくお話ししていきます。



保険で使われている金属は


・金銀パラジウム合金
・ニッケルクロム合金
・アマルガム
・銀合金




の4種類です。

その中で保険で多く使われているのが
金銀パラジウム合金です。

使用されているのは、
12%金銀パラジウム合金といって

金12% 銀46% パラジウム20% 銅20% 錫 亜鉛 イリジウム  などでできています。

高度経済成長期の1960年頃、歯科医師会は『金合金』の導入を目指したようですが、当時の困窮した日本の経済では無理だったようです。
よって、それよりも安価な『金銀パラジウム合金』が導入されることに決まりました。
金銀パラジウム合金をもっても許容限度と報告されています。

つまり保険で使用されている金属は、人が耐えられる最低レベルの金属というわけです。

『金銀パラジウム合金』は「オーリングテスト」でほとんどの方に「体に良くない反応」が出るそうです。
パラジウムは皮膚病の掌蹠膿疱症を引き起こすとも言われています。

『金銀パラジウム合金』には金属アレルギーを起こしやすい金属のパラジウムや亜鉛が含まれているため、アレルギーを引き起こす可能性があります。

当院でも金属アレルギーが発症したために、お口の中の金属を全て除去し、セラミックに変えた症例が何件かあります。









金属アレルギーを発症していなくても、今後アレルギーが出るのがこわいなどの理由で金属を除去される患者様もいらっしゃいました。


また、『金銀パラジウム合金』は強度はあるが硬すぎるために、対合歯を摩擦して負担をかけてしまったり、酸化して歯茎の黒ずみの原因になってしまうこともあります。

見た目も『銀歯』なので審美的ではないですね(^-^;

保険で多く使われている『金銀パラジウム合金』には、このようなデメリットがあるのです。

メリットをあげるとすれば、保険がきくので安価であることですね!!

今回はここまで。
次回も保険で使われている金属についてお話ししていきます。

新安城歯科スタッフ 長房


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